<特集>木に触れる生活。「木工家具」


木のある生活っていいな。
木工職人が製作した長椅子。
シンプルで実用的な造形は、手狭なマンションにもぴったり。
腰を掛けながら鉢植えを眺めると、そこがささやかな癒しの空間になります。

本職は、大工さん。
職人の本職は大工さん。
まさに木工のプロです。
設計から建て方までの、全ての工程を取り仕切ります。

確かな技術と、興味のアンテナ。
全て手作りされた、立て看板に子供椅子、竿立てなど。
器用に作り上げる作品の種類は多種多様。
「作れるから作った」と、さらりと言います。

作品を見て気がつくのは、使う側への心配り。
例えば長椅子は、小さな子どもがぶつけないように、四隅の角を落としています。
使いやすさと丈夫さを基本に、安全のためのひと手間を加えています。

こちらは、発泡スチロール容器に自作の木枠をしつらえた、ビオトープ。
木枠は上から被せる造りで、簡単に取り外せます。
よく見ると、生まれたばかりのメダカがたくさん。
焼き色をつけた木目に水草の緑がよく映えます。

アドベンチャーの達人。
なんでも作る職人は、趣味の範囲もとにかく広い。
休日には山に川に海に足を運び、まるで探検家のようです。

道すがら立ち寄った白神山地の美しいこと。
水辺に降りると、濃い緑が香る靄に包まれます。
荒々しい景観から聞こえてくるのは、滝が流れ落ちるような豊かな水の音。
岩場に座り込むと、時間が経つのを忘れてしまいたくなります。

この日は近くの河原で珍しい石探し。
よく見ると、上流の鉱山から流れ出たと思われる鉱石や、自然の風景を連想する水石が見つかります。

確かな技術を持ち、人と自然に興味のアンテナを張り巡らせる。
たくさんの作品が生み出されるのは、ごく自然なことなのかもしれません。